虚構の劇団「エゴ・サーチ」

エゴ・サーチ


日曜日に虚構の劇団の「エゴ・サーチ」を観てきた。基本的にコーカミさんのお芝居は必ず見に行っているし、前もってダイレクトメールも届いているので、先行予約でいい席を取ればいいのに、大体いつも当日券や当日引き換え券で入るはめになる。まあ、今回はこの時期に仕事が修羅場になっているのは目に見えていて、土日といえど仕事になる可能性が高かったので、チケットを取らなかったのはまあ正解だった。前日の土曜日にオンライン(e+やぴあ)でチケットを押さえようと試行錯誤したあげく、結局ローソンのLoppi端末でチケットを入手。

英語の文章で、ego searchというのは余りみたことがない。英語版WikipediaではEgosurfingというのが見出し語となっている。自分の情報がどのようにネット上で流れているのか、自分で検索することだ。これは有名人だけでなく、個人でも行う意味はある。求人に応募した会社の人事担当者が、自分の名前で検索をして、判断の材料にするかもしれない。(そういうことをしてはいけないという法案がドイツで提出されているそうだ。)

ネット上で自分と同じ名前、同じ経歴を持つ人物が、自分の知らない日常をブログに書き綴っている。誰が、何のために?を探るお話。エゴ・サーチというのはイマドキな言葉だし、登場人物はiPad持っていたりするし、現代ならではのインターネットのバズワードが多数登場する。また、入れ子構造のストーリーやシリアスな場面とギャグが混在するのはコーカミ節。私が特にこの話を好きなのは、がじゅまるの木の妖精キジムナーの言葉「人間は魂を永遠だと思っているけれど…(続きがあるが書かない)」的なセリフ。間違いなく人が物語を綴る動機の一つだなあと。

久々に劇場でふるふると泣きましたわ。オススメ。

あ、あと、劇に登場する売れないミュージシャンの名前がダイゴ(大悟)というのも、個人的に非常にポイント高いw
骨なしチキン(劇中に登場するデュオ)が今後の劇でも登場することを願っていますw